254

ある夜、あるコンビニでのできごと。

わたしはシルクエビスを掴んで、レジへ持って行き、ゴトリと置いた。

レジにはめがねをかけた若い男がいた。

彼のことは何度か見たことがあるが、いつも過剰に緊張している。


彼はシルクエビスの白い缶にバーコードリーダーをあてたが、なぜか金額が表示されなかった。

彼があたふたしていると、もう一人の店員がシルクエビスの値段を見に行った。

私はそれが254円であることを知っていたから、「254円だよ、254、ニーゴーヨン」と教えてやったが、
客の言い値で売るほど彼もバカではない。
わたしもそれはわかっていたからニヤニヤして待っていた。


そしてもう一人の店員が帰ってきて、「254円。ニーゴーヨン!」と言った。

彼は手でレジに商品の金額を入力し、私に254円を払うように求めた。

私は1000円札を置いて待った。

彼はその紙幣を受け取ると、「254円のお返しです」と、
私に2枚の100円玉と一枚の50円玉と4枚の1円玉を渡した。

私はそれを受け取って、あれ、なんか少ないなと思っていたら、彼は「すいません、間違えました」とかなんとかいって、
746円を渡してくれた。


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