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2011年10月5日水曜日

電話番号の書式

何かの申し込み用紙などで電話番号を記入する欄の真ん中のあたりにカッコが書いてあることが多い。最近はハイフンで市外局番-市内局番-番号となっている場合が多いかもしれないが、手書きのものは圧倒的に「真ん中にカッコ」、つまり市内局番をカッコの中に書く書式が多い。これはなぜだろうか?

インターネットの知恵袋サイトに何件かこのことを質問している人がいたが、「決まった書式はない」などの答えばかりで、「どうして市内局番をカッコ内に書く習慣があるのか」ということを答えている人はいなかった。知恵袋サイトを見ていて、このような歯がゆさはよく感じる。要するに質問者の意図を理解していない。単に電話番号の表記の仕方に悩んでいるのではなく、その書式が通用している理由を知りたいのである。

また、「なんでそんな質問をするのか」「情報が足りなくて答えられない」などのおせっかい回答も多い。そもそも誰が訊ねても答えてもいいのだから答えられなければ答えなければいいし、そんなに答えたいなら質問の意図を推測してやればよいのだ。疑問が発生するのは、わからないことや知らないことがあるからだが、質問者が自分の本当に知らないこと、わからないことの本質を訊ねることはまれである。それがわかっていたら調べるなり自分で考えるなりして答えにたどり着けるからだ。自分の専門分野について素人が質問をしてきたら何がわからないのかも推測できるだろう。教師が学生に自分で考え答えを探し出す力をつけてほしいというような場合でなければ質問のしかたを注意するのはあまりよく思われないだろう。私に言わせれば失礼である。また、今回の電話番号の書式についても、「わかればどうでもいい」というような回答をするのも非常に不可解である。そんなことで満足するならわざわざ質問しないだろうとは考えないのだろうか?また、質問者が、カッコの位置が真ん中である理由を知りたいのだろうと推し量れる人がほとんどいないのも不思議だった。わたしは以前からこの手の知恵袋サイトの内容の不自然さというかレベルの低さが気になっていて、サイトをもりあげるために質問や回答を書き込んでいるサクラのような連中がいるような気がしてならない。

さて肝心の市内局番カッコの書式の理由というか起源であるが、やっと真相らしき情報を見つけた。昔は「銀座1234」「四谷3456」などのように電話局名+番号で表記していたのだが、電話利用者が増加するにともなって「銀座(12)1234」のように表記されるようになった。これは電話局が増加して交換手が名前だけですぐ判断することができなくなり、交換手が名前から番号を探す手間を省くために名前でなく番号で呼んでもらうために電話局の番号を表記するようにしたか、あるいは、同じ電話局内の利用者をグループ分けするようになり、名前だけでは区別できないので局番を表記する必要があったと推測できる。その後、さらに市外局番が利用されるようになったが、(03)(12)1234とするのは冗長で、市内局番にカッコがついているから市外局番をその前に書けばわかる、ということのようである。最初から市外-市内-番号という書式であったのなら、03-1234-5678あるいは(03)1234-5678などの書式になったであろう。しかし番号の桁数は下から追加されていったから、5678→(1234)5678→03(1234)5678 となったのだ。