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2011年12月17日土曜日

1995年(つづき)

私は6月に会社を辞めた。約5年間のサラリーマン生活を終えた。

私は転職先も決めずにとにかく辞めたくて辞めた。実家に住んでいたので生活には困らなかった。両親も私の心身が不調であることは察していて、しばらく休むことをすすめるくらいだったので私はそれに甘えて何もかも忘れて家で寝ていた。自分の人生がこの先どうなるかなど全くどうでもよかった。しかし、まさかその後二度とサラリーマンになることがなくなるとは全く思っていなかった。

仕事をやめてしばらく休んでいると心身ともに回復してきた。酒場に行く機会も増え、カネが必要になった。将来がどうこうではなく、明日遊ぶカネが必要なので、働こうと思った。新聞の求人欄にのっていた小さな広告の「時給2000円以上」と言うのを見て応募してみた。

酒場で知り合った女と映画「アポロ13」を見に行った日だったと思う。応募した派遣会社から電話があって仕事を紹介され、面接を受けて就業が決まった。学生時代に時給800円でアルバイトをしていた私は時給2000円とは破格な待遇であると思っていたが年収に換算すると500万にも満たない程度でたいしたことはない。


私は新しい職場でのびのびと働いた。その会社はその後いくつかおとずれた企業の中でもナンバーワンと言っていいくらい、活気があり優秀な人のそろっていたすばらしい職場であった。仕事を始めたのは1995年の10月頃。その頃、Windows95の発売が待望されていた。

11月だっただろうか、Windows95が発売された。わたしは確か1ヶ月くらいたってから買った。ThinkPad340のメモリを4MBから12MBに増設してモデムも28800bpsのものを買い、インターネットというものを使い始めた。

私は会社を辞めるという選択が間違っていなかったと痛感した。

携帯電話も普及し始めた頃であるが、私は電話などほとんどしないので持っていなかったが、おもしろそうなので京セラが出したPCMCIAカード型のPHSを買ってみた。