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2012年8月31日金曜日

ワガママな人たち

http://youtu.be/814rcm4KC5w

911で2機目がWTCにつっこむ映像集である。

「911はアメリカの自作自演である」という人たちがいることは知っていたが、
その手のなんでもかんでも陰謀論とかにしておもしろがる人たちはいつもいるので、
まったく取り合わなかった。


今日、twitterで誰かが911が陰謀であるという映像をリンクしていたので見てみた。

それは、「自作自演である」というだけでなく、「WTCに突入する飛行機はCGだ」という映像であった。

関連動画で、同じようにCGを作っていたり、実際の映像にもう一機の飛行機を並べて突っ込ませている映像などがあった。

また、不鮮明な映像を拡大して「これは旅客機ではなくミサイルだ」などと言っている人もいた。



しかし、とりあえず冒頭にリンクした映像を見ると、これだけの数のさまざまな角度や距離から撮られた映像を見て、すべてがCGであると言える人はいないであろう。


あれらの飛行機がCGであるというのはとりあえず無視するとして、
それでもやはり、自作自演説を唱える人はいる。


私にも説明できない不可解なことはいくつかある。

・ビルがまるで故意に爆破したかのように全壊したこと。
・テロの数ヶ月前に所有者が変わり、新しい所有者が莫大な保険金をかけていてテロの後それを手にしたこと(真偽は不明だがテレビで大々的に放送されたので本当だろう)
・あまりに大掛かりでパイロットの訓練をするなど準備にも莫大な費用や時間がかかっているがそこまでする理由が不明
・飛行機が突入していない、第7ビルもきれいに崩落している。

など。


陰謀説、自作自演説にもいろいろあって、「テロ計画を事前に知っていたがあえて防がなかった」「アルカーイダと共謀した」などという人がいる。


しかし、いろいろ総合してみると、やはりこれはアルカーイダが自分たちの宗教的信念によって起こしたテロであるとしか考えられない。

万一、これが自作自演だと仮定して、あの飛行機をハイジャックしてWTCに突っ込んだ操縦士の役を誰がなんのために引き受けるだろうか?

これはダイアナ妃の事故死の陰謀説についても思ったことである。



確かに911は現実に起きたことが信じられないような事件である。

しかし、その信じられない出来事に対したときに、自作自演だとか陰謀だとか言う人に欠けているものは、それにたずさわる一人ひとりの人間に対する理解である。くだけた言葉で言うと、「自分がその人だったらどうか」という洞察力のなさである。


自分がアメリカ大統領だったら、国務長官だったら、中継しているアナウンサーだったら、カメラマンだったら、テロリストだったら、首謀者だったら、ビルの所有者だったら、・・・・


世の中には自分の想像を絶する悪人や理解できない行動をする人間はいるだろう。

しかし、そういう人々があるひとつの事を実現するために協力して行動することなどありえない。

ひとりひとりは血も涙もなく理性もなく、自分の利益のため保身のためあるいは自分が所属する組織の命令のためになんでもする人間なのに、どうして「アメリカが石油利権を獲得するための壮大な擬似テロリズム」には協力するのだろうか?


私がおかしいと思うのは、まずは一人ひとりの人間に対する期待の低さ、みなケダモノか何かのように利己的に行動するという人間観なのだが、
さらに、そういう人間が悪の遂行には自分を犠牲にして忠実に利他的に行動するという都合のよい仮定をすることに疑問を持ち、腹も立つ。



日本の311の地震は「人工地震であった」と、堂々と主張する人もいる。
私も、どうしてあんなに原発周辺に集中して地震が起きたのか、まるで狙いすましたかのようだ、
と疑問に思ったことはあったが、人工地震を起こすなどという行為をする目的や動機が想像できないので、そんなことはないだろうな、と思うのである。



人工地震説は極端だが、福島の原発の状況について政府や東京電力が真実を隠しているという人は多い。
私は真実を知らない。現場を見たわけでもない。枝野さんの言うこと、保安院とやらの人の言うこと、ニュースキャスターの言うこと、解説員の言うこと、ジャーナリストの言うこと、大学教授の言うこと、俳優の言うこと、名も知らぬ匿名アカウントがtwitterで言うこと、それらの誰が正しくて誰が間違っているのか、あるいは故意にウソをついているのか、たんなる思い込みなのか、ふざけ半分のデマなのか、わからない。


誰でも自分の生活は大事で、保身ということは考えるだろう。しかしそれと同じように、誰にも何かに貢献したいという気持ち、真実を知りたいという気持ち、偽りを憎む気持ちもある。


一般市民が真実を求める気持ちだけは純粋で、官房長官とか東京電力の責任者の人たちの発言は邪(よこしま)であると、どうして決め付けるのだろうか?その人の地位が、その人に真実を言わせないのだろうか?



私は、なんでもかんでも情報は公開すべきだとは思わない。たとえ事実であっても、真実であっても、言うべきでないことはある。むやみに情報を垂れ流すことはパニックを生むことにもなりかねない。


真実を、事実を求めるのは当然であるが、それがすべて公開されるのが当然だと考えるのは間違っている。あなたがただって、自分の仕事をしていて、業務上他言できない情報などがあるはずだ。お客さんに無理難題を言われても、自分ではどうにもならずにひたすら頭をさげるしかないというような状況があるはずだ。


ここでもやはり、「人の立場に立って考える」という能力のなさ、その意志のなさが見える。

もっと簡単にいうと、みんなワガママなのだ。