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2013年2月11日月曜日

使命

NHKのニュースを見ていた。今日はあの大震災から1年と11ヶ月がたったというニュースが放送された。そこで被災地の人が「残された私達にはここで生きていく使命がある」というようなことを語っていた。

長年住み慣れた土地、さらに親やその前の代から住んでいたような人は特に、そのような思いが強いだろう。福島の原発が事故を起こして危険な状態にあっても、なかなか福島から去ろうとしない人たちがいる。

一方、地震がおき原発で事故が起きるや否や避難した外国企業の社員や大使館の人間、西へ避難した有名人などに批判的な声もあった。

私はあの震災でほとんど何の被害もなかった。私から見れば、岩手や福島になど住んでいないで引っ越せばいいのになどと思える。

でも、たとえばアメリカとか、アフリカとかに住んでいる人たちから見たら、今でも原発の事故の収拾がつかず、震度5くらいの余震も珍しくないような日本に住んでいるわれわれのことを不思議に思うのではないだろうか?「なぜ彼らはいつ大地震が来てもおかしくない、あんな危険な場所に住み続けているのか」と。

もちろん、引っ越したり海外移住したりといったことを、今日明日でやるのはまず経済的に大変だし、異文化への対応も容易ではないだろう。

だが、今日のニュースを見てわかったのは、人々が被災地を離れないのは危険を知らないからではなく、利己心でもなく、「使命」という言葉が表しているような、理不尽で非合理的としか思えないものであるということだった。

中には、「また地震が起きて津波が来て死んでも本望だ」と思っている人がいるだろう。経済的なことを始めとする諸事情に問題がなくても、「俺はここに残る」という人がいるだろう。

そのような思いを持つ人に対してはどんな説得もきかない。